洗浄剤・漂白剤等安全対策協議会(安対協)とは、1987年12月に起きた、塩素系洗浄剤と酸性タイプの製品の混合で発生した塩素ガスが原因と思われる死亡事故をきっかけに、1988年1月に行政機関の指導のもと、関係する家庭用品業界が消費者安全の確保のために結成した協議会です。
安対協では、対象商品の安全性について、消費者意識や市場環境の変化に対応しながら規格や技術基準、製品表示などを検討してきました。これらは業界自主基準としてまとめられています。
2008年6月4日に、吸入事故防止の表示を強化し、全塩素系スプレー製品には、「心臓病・呼吸器疾患のある方は使用しない旨」を表示することを自主基準に追加しました。さらに、塩素系洗浄剤と塩素系漂白剤には、「体調のすぐれない方は使用しない旨」を表示することも追加しました。
1987年12月、徳島県海南町で、浴室を清掃する際に、酸性タイプの洗浄剤と塩素系製品を混ぜたために発生した塩素ガスが原因と思われる死亡事故が起きました。
当時の通産省、厚生省は消費者安全の確保を最優先課題として家庭用品の業界7団体に対し、製品事故防止協議会の設置を強く求め、同協議会が1988年1月に発足しました。同協議会は、事故防止のための使用上の注意喚起をテレビCMや店頭、各地の消費者センターなどで展開しました。
また、製品の注意絵表示や使用方法を改訂し、1988年から製品表面ラベルに「まぜるな危険」を表示し、徹底的な宣伝活動を展開した結果、製品事故は減少し着実に消費者安全の成果が出てきています。